投稿者名竹内吉一
タイトルはさ掛け米
カテゴリ[棚田・むら]
内容平坦部の稲刈りは、シルバーウイーク中に大規模農家を除きほぼ終わりました。
山間棚田の「コシヒカリ」も終りに近づいています。

棚田米は美味いというのが定説です。それに加えて、天日干しのお米は一段と風味があって美味しいと評判です。
そんな訳で、食味にこだわり「はさ掛け」する人もたくさんいます。
そうは言っても今の時代、棚田であっても主流はやはりコンバイン収穫です。

一方、その急峻で複雑な地形だとか、もともと狭い田んぼ、耕作面積の少なさゆえに、コンバインや軽トラックの通れる道を造ることさえままならない事情を抱えた棚田もたくさんあります。
また、コンバインは高価で、飯米程度をつくる小規模農家は、買いたくとも簡単に買えません。かと言ってコンバイン作業を頼むと、毎年1021.000円以上のお金が現金として出て行きます。

はさ掛け米には、そんないろんな想いが詰まっています。
資料


柏崎の今年の7月下旬から8月初旬は、平年に比べ低温で雨が多かった。日照時間も少なかった。
このころ穂ばらみ期にあった稲に、そんなお天気具合もあって、稲こうじ病が目立ちました。
稲こうじ病というと、多窒素栽培田や山間地の日陰田に多いとされていますが、今年は平地の田んぼにも発生がみられました。


この白い物体、なんだか分かりますか?
写真のピントが上手く合っていなく分かりづらいですが、ベッコウハゴロモかスケバハゴロモの幼虫たちのようです。稲にこんなに飛来しているのを見たのは初めてです。
これもお天気のせいでしょうか。


イノシシ被害は拡がる一方です。
網やトタン板、電気柵などで囲った田んぼが今年随分増えましたが、そうした対策を講じても被害にあったという話を聞きます。そうした対策をなにもしなかった田んぼは、このとおり収穫皆無状態です。
また、うるち米品種よりはもち米品種、うるち米品種の中ではコシヒカリの被害が多いというのがもっぱらの話です。我が家は全作「こしいぶき」で、網を張り巡らしたお陰か被害は今年も免れ、収穫量も前年より多少多目でした。


手刈りをして背負ってはさ木(ぎ)まで運んだ頃は、稲刈帳といって田んぼ一枚ごとに生稲でなんぞくとれたかを記録する帳簿を付けるのが、一日の最後の仕事でした。


他所では「はざ」と濁音で表記するようですが、この地区では「はさ」と清音です。


17日は、この秋一番の秋晴れでした。
早生種のはさ掛け米を取り込みしています。
12把(わ=束)をひとまとめにして、「いっそく(1束)」という慣わしがあります。生稲のときは、8把(わ=束)をひとまとめにして、「いっそく(1束)」と数えます。


「ほら、アニ(倅の意) いいかぁ」
こんな光景もあります。


コシヒカリの倒伏が多かったのも今年の特徴です。


はさ木のある風景は情緒があります。
でも普段会社勤めなどで不在にしていると、折角乾いて取り込めるようになっても、雨に降られればまた更に何日か干し続けなければなりません。
雨続きの年は、そんなことを繰り返すうちに、はさ木で干している稲から芽が出るなんてことも珍しくありません。まさしくお天気仕事です。


はさ木のある風景 (その2)


Posted by 竹内吉一 at 2009/09/24 21:02:55
タイトル投稿者名投稿日時
はさ掛け米竹内吉一2009/09/24 21:02:55